<はじめに: この回答はご相談のあった1999年6月に
すでにご相談者あて回答したものですが、
当相談コーナーのシステム改善の都合上、
再度編集して掲示しております。ご了承ください。>
わが家の近くでも●●ホームさんが建てておりましたのでとても良く分かります。
そこの現場の状況は土の鋤取りも20cmそこそこで割栗の上に「スペーサーを入れずに」直接鉄筋を並べてコンクリートを打ってしまえば、いくらきちんとした地盤調査を行っても施工段階で間違えているのですから強度が出ないのは当たり前です。
外見上は基礎に見えますがこれは基礎ではなく、単にコンクリートの固まりです。これでは誰も見分けがつきません。出来上がってしまえば「見分けが付かない」のでプロもお手上げです。これを回避するには「建築に対する正確な知識を持って、現場工事中に点検しなければ」撲滅できません。
そもそも、この地質調査結果の「標準布基礎で特に問題なし」という考えに対して、これを了承してしまうところに問題がありますし、施工方法をきちんと診ていないところにも問題があります。
補償の範囲がこちらには明示されていないのでなんとも言えませんが、「安全上大きな問題でない」ということで欠陥には該当しないというのであれば何を欠陥というのかを確認した方が良いかと思います。
対応が悪ければ「施工不良に起因する構造亀裂(欠陥)」を問題化して公に公表する旨の表明をすることが一番かと思います。ただし、これは最悪の場合で、その過程では弁護士等との十分な権利関係の詰めが必要です。名前で商品を売っている以上、キチンとした対応を要求すべきかと思います。
>素人には構造亀裂なのかどうかは判断できません。このような、基礎のクラックの調査鑑定を、大きな費用をかけずに、していただけるところはあるのでしょうか。
お困りの点は「的確な判断」についてだと思いますが
鑑定となると難しいものがあります。
基本的には「構造亀裂を証明する」必要がありますが
この亀裂の発生原因を究明しなければならないことになります。
既存部分を調査しなければなりませんし、構造的な
計算も必要となります。施工状況の調査も必要です。
そしてこれらを報告書にまとめて公的な文章を作成することになります。
その後、施工者への説明などもしなければならないでしょうから
弁護士費用と同様に争えば争うほど費用もかさみます。
したがって、費用的には出張調査費用以外に書類作成費用が
加算されますのである程度の金額が必要でしょう。
どの程度の調査鑑定をお考えでしょうか?
また、どの程度の金額を考えられておりますでしょうか?
最も問題となる部分は「構造亀裂」をメーカー側が認めなければ
どこまで行っても、どんな証明を出そうが平行線ということです。
つまりは、ご意見のように
「保証と言うのはただメーカー側の宣伝に使われるだけ」が実態です。
建ててしまってからでは何事も遅いのです。
とりあえず、亀裂部にメジャーを当てて、写真を撮って日付を記入し
一定期間様子をみてください。
それを何回か記録として残してください。
また、工事請負契約書をもう一度読み返して頂き、その補償内容を
追求するしか方法はありません。
結果、声を大にして言いたいことは
「きちんとした設計の元に、正確な知識を持った第三者による現場でのチェック」があればこのようなことにはなりません。