回答

田んぼの土地であっても地下室はもちろん作れます。
実際に、弊社でも和歌山県でひな壇状の田んぼ（棚田）の下に地下室を作った実例があり、その地下室の上には田んぼを復元してお米を作って収穫しています。

確かに田んぼであれば地層は粘土層となりますが、その地層の厚さは2mもない場合がほとんどです。
地盤が悪ければそれなりの地盤改良などを行って地下室をつくることは可能です。
どのような土地であっても地盤面下の水位（土地表面からの常水面の深さ）を地質調査などを行った後にどのような工法が望ましいかを決めます。

この地質調査（ボーリング地質調査＝標準貫入試験）によればその土地の深さに応じた地層が判明し、その地層ごとに柔らかさや硬さがわかります。
地下も含め建物の重さを支える地層部分の土を採取して試験機に掛け、その地質が建物の荷重に耐えられるか否かを判断していくわけです。
無論、地下水位もわかりますので防水の工法も決めていきます。

地盤（＝地層）に建物を支える耐力がなければ耐えられるように地盤の補強などを施します。
後述の20坪のスペースに車2台分の駐車場をお考えた場合、駐車場は車1台分＝幅2.5ｍ×奥行5ｍ＝12.5ｍ２ですから、2台分で約25ｍ２（約8坪）程度になります。

ですので、残地は12坪程度になりますので、単純計算ですと地下室は12坪＝24畳くらいになります。
が、敷地の形状や既存建物（母屋の）状況もわかりませんので正確性には欠けますし、地下室工事をする上では地下室周囲に余地も必要ですのでもう少し小さくなると思います。

ご相談では20坪のスペースに2台分の駐車場の設けて、その空いたスペースに地下室を考えておられますが、逆に駐車余地に固執せず、ご希望の地下室を作った上に駐車場を作ることも可能です。
その場合は車は3台駐車できるようになると思います。

いずれにしましても、敷地の形状や大きさやお母屋との位置関係などがわかる具体的な資料を拝見できればアドバイス可能です。

以上となりますが、ご不明点や解決がみられないなど何かお困りごとがございましたら引き続きご相談ください。

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アドバイザー：小杉卓（一級建築士）

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