質問
今度実家を建て替えようと思っています。
ハウスメーカーに頼もうと思い、いくつか候補を絞りました。
そのひとつに●●ハウスがあります。
親戚が関連会社に勤めており安くできるということで紹介してもらいました。
資金的に苦しい私にとってお金的には一番の候補でした。
しかし最近よくないうわさを聞いたのです。
●●ハウスで検査をやっていた人が言うにはけっこう手抜きや欠陥があったというのです。また、ハウスメーカー各社を批評している本の中に●●ハウスに対してクレームがかなり寄せられているという記事がありました。(その本によると一連のクレームに対して回答書を求めたが、期日までに回答を得られなかったということで●●ハウスの評価を落としていました。)
こんなことはどのハウスメーカーも同じなのでしょうか?それとも●●ハウスは特にひどいんでしょうか?また、どこに頼むにしても施主が手抜きや欠陥をどこまで監視できるのでしょうか?よきアドバイスをお願い致します
回答
<はじめに: この回答はご相談のあった1999年6月に
すでにご相談者あて回答したものですが、
当相談コーナーのシステム改善の都合上、
再度編集して掲示しております。ご了承ください。>
どのハウスメーカーも素人のお客様が相手であれば対応は同じです。そこに「設計コンサルタント」として称して一級建築士設計事務所が関与していたとしても、彼らはあくまでもハウスメーカーと契約している契約社員と同じです。最終的には「雇い主に服従」しなければなりません。過失についてどの程度評価するのでしょうか?その信用性は?
>また、どこに頼むにしても施主が手抜きや欠陥をどこまで監視できるのでしょうか?
施主が現場にいるだけでは何の効果もありません。
建築の専門の知識を持っていなければ工法・構造指示ができないのですから。もし仮にそれを専門知識を持つ設計士に依頼するとしても設計事務所に設計図面を描いてもらうだけでは足りません。図面を描いた設計者が工事業者にきちんとその内容を伝え、設計図の通りに仕上がっているかを第三者チェックしなければならないのですから。
前述の内容と同じく、
施工者お抱えの設計事務所では第三者チェックとは言えません。
独立した(工務店に依存しない)設計事務所に設計監理を頼むのが、お客様にとっては最善の方法といえます。お客様に設計事務所の「監理」という仕事ができたら、私たちの仕事はなくなります。もっともハウスメーカーという選択肢は初めから出てきません。
できたら、第三者チェックとして「監理」を請け負ってくださる設計事務所を探すことです。