<はじめに: この回答はご相談のあった1999年6月に
すでにご相談者あて回答したものですが、
当相談コーナーのシステム改善の都合上、
再度編集して掲示しております。ご了承ください。>
>防音室の業者によると、地下室は躯体を通じて屋内に結構音が漏れるというのですが、数値仕様がわかりません。
この壁体伝播はあります。
この伝播は振動としてのものでかなりの低周波です。
音として聞こえるかどうかの振動です。
この振動は建物にはついてまわります。
つまりどんな建物でも発生します。
住宅の内容でこの性能を追求する防音室とは
どのような目的のためのものなのでしょうか?
地下室は自己建物以外への音の伝播はほとんどありません。
周囲が土ですので音の減衰は予想以上です。
気になるのは隣接の部屋の音や
吸気口、排気口からの音の出入りだけです。
>防音性能としてD値が一般に使用されますが、ドライエリアも窓も不要とした場合、地下室だとどの程度のD値を得る事が
>できるのでしょうか?
数値的なものは「音の専門家」ではないので分かりません。
隣地へは漏れませんが、隣接する部屋や上階へは音は伝播し漏れます。
>ちなみに目標仕様は、屋内に対してD50以上、屋外に対してD60以上を考えています。これを満たすためには、
>地下室にさらに防音工事が必要になってしまうものなのでしょうか?
隣接する部屋や上階である1階へ音は伝播しますので
性能を追求されれば追求されるほど高額になります。
防音仕様に対する工事費は別途となりますので
必然的に高額になると思います。
「完全」を求めれば技術的にも完全なものを集めねばならず、
このための費用は底知れません。