建物の外壁材

<はじめに: この回答はご相談のあった1999年6月に
       すでにご相談者あて回答したものですが、
       当相談コーナーのシステム改善の都合上、
       再度編集して掲示しております。ご了承ください。>

構造によって外壁材は本体下地部分と仕上げ材料とで
相性がぜんぜん違います。
何故重量鉄骨を選びましたか?
鉄筋コンクリートにしなかった理由は?

いずれの材料も下地がなければ仕上がりません。

タイルは平面板状の下地に直接貼るという方法。
ホーローと結晶化ガラス(ネオパリエ)は鉄骨下地または板状の下地に
引っ掛け金物を先行して取り付け、それに固定するという方法。
いろいろな長所短所がありますが
全部を説明することは書籍に任せます。

それよりも最も大切なことをお話するとすれば
表面汚濁についてのメンテナンスもさることながら
こうした下地にかかる費用も馬鹿にならないということです。

また、下地や骨組みの鉄骨は錆びるということを肝に銘じてください。
耐用年数は塩害も考慮すれば30年というところでしょうか?
私は同じ額を出資するならば60年以上は耐久する建物を推奨します。
外装に関してはこうした鉄骨の点検も含めて
20年ぐらいで外装チェンジができるものを選ばれた方が良いでしょう。

イニシャルコストを低減し、かつランニングも低減して
ライフサイクルを短くしてリフレッシュして
トータル的には長寿命にしていくか?

イニシャルコストを高め、ランニングコストを低減して
ライフサイクルを長く(それでも限界がある)した方が良いのか?
その部分での選択かと思います。

建築業者の言うに任せてしまえば
目先のことに始終し、営業色が目立って高額に誘導されます。
また、自分たちの都合の良いようにも誘導されてしまいます。

今回の外装に関する回答は
そうした中での選択肢かと思われます。
問題なのは表面的なことなのではなく
内部の骨格から派生するいろいろな内容を検討した上で
多くの選択肢の中から絞り込んでいく必要があるのです。

こうした選択肢の提示や見極めは「クライアンツ・オブザーバー」でしか
判断できないと思います。

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