完全分離型二世帯住宅の建築について

住まい&建物相談

貴宅の敷地は〇〇地区の東側で整然とした街並みの一画で南、西、北3方が前面道路の敷地でしょうか。
〇〇川に向けての河岸段丘の上部地形と思われます。

地下水位は何とかなるかもしれませんが地盤状況は河岸段丘の地層となりますので「砂利」の可能性が濃厚となります。この地層に当たると地下掘削工事にやや費用が掛かるかもしれません。

弊社の過去設計物件の実例では、ちょうど貴邸から西に400mほど行った「〇〇地区の〇〇郵便局」の近くで地下室付2階建木造住宅を約6年前に完成させておりますので、このあたりの環境には設計対応可能です。

お尋ねの地盤と水位とカビなどとの関係では確かに因果関係がありますが、弊社地下室の場合は漏水のない弊社独自の地下室工法と湿度コントロールによる維持管理方法によればカビの発生は無いと断言できると思います。

次に、費用面ですが、地上地下がRC造で60坪規模の場合ですと工事費総額(設計監理料含まず)で概ね〇百万円ほどご予算不足です。

工事費が約〇千万円(税込?)とのことですが、地下室付木造2階建で地上地下合わせて約60坪規模の場合ではやや厳し目でしてご予算不足になる傾向がやや強いです。
ですので工事資金の調達もさることながら、建物の全体規模や各階のプランや仕様などを調整してご予算に向かっていく必要があります。
また、工事をしてくださる職人さんたちとも意見交換をしたりしながら相互理解を深めて工事費の面でもご協力を得ていきましょう。

それから吹抜け部分は法律的には面積に含まれませんので算入し忘れることが多々ありますが、実質的には工事中に必要な足場や養生さらには吹抜けには必須となる手摺や外光を多く取り入れる目的の大きな窓サッシなども工事費に算入しませんとなりません。それだけ工事費は差が出てしまいます。

したがって、上記工事費はご希望坪数による工事費の概略とは受け止めますが、併記コメントのご希望の間取りから床面積(坪数)を逆算定しますと、概ね地上部分は52.5坪になりますし、地下室工事費ではドライエリアの工事面積を工事床面積に含める必要がありますますのでこのドライエリア部分も含めた工事床面積は17.5坪ですので、全体的な工事面積の規模は約70坪で算定しなければなりません。

よって、地下付木造2階建住宅で工事床面積が70坪規模となる場合の工事費は約〇千万円(税別)になってしまいます。

この額には弊社の業務料=設計監理料は含まれておりませんので、建物規模も含め、ご予算面などでの総合的な調整検討が必要と思われます。

まずは、多少タイトな家づくりを覚悟しながら、手持ち資金も含めた工事資金の調達計画と何をしたいかという目的の優先順とのバランスを取りながら企画を立てていくことが最も大事なこととなります。

つきましては、ローコスト住宅とか自主施工としてのセルフビルドなども視野に入れながら、現況の生活面でも無理のないところを確認しながら新たな住まいづくりをしていくことを一緒に考えていきましょう。

以上となりますが、ご不明点や解決がみられないなど何かお困りごとがございましたら引き続きご相談ください。

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アドバイザー:小杉卓(一級建築士)

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