収益倍増型テナントビルを24社で建てる
敷地はJR鶴見駅西口から徒歩3分の豊岡商店街中央の好立地で、約117㎡程度の借地がオーナーに返還されるところからこのプロジェクトは始まった(2015年~)。
そこで、この土地での事業規模を試算したところ、そのまま新築468㎡することに対し増築では871㎡を確保でき床面積で約2倍弱ほど有利なので既存マンション前に増築することを提案した。
ただし増築を選択することでのデメリットもあり、法律的なクリアはハードルが高いがそれは設計者としての腕の見せ所である。
構造は鉄筋コンクリート造でキャンティレバー(片持ちスラブ)で東西南北の4面を構成し、特に奥の既存マンションへは幅約4mx高さ約4mのキャンティレバー形式での貫通通路を出入りしてもらう計画としている。
この4mのキャンティレバーはこうした中小規模の建物では珍しく、「アンボンドスラブ」という鉄筋を強制的に緊張する特殊な工法を採用している。
このプロジェクトの主なメリット・デメリットとしては
- 1敷地に統合する!
- 増築のメリット活かす!
- 増築のデメリットを克服する!
- いろいろな人が集まる空間演出!
- スケルトン・インフィルを空間演出!
- 開放性と自由性を空間演出!
- にぎわいの創出!
- 目標工事費は総額●.●億円に設定!(税込・テナント仕様・最上階のみ)
- 工事坪単価を約100万円/坪で完成させる!(設計監理費用は別途)
工事費はかなり圧縮傾向なので分離発注形式としている。
写真は解体・更地化する前の建物と周辺の様子。(背後のマンションに増築する設計である)