質問
省エネの観点から、半地下の住居に憧れを感じております。
40坪程度の半地下のみの住居を造る事は可能でしょうか?
回答
昨今での省エネルギー住宅では断熱材を入れることで地上部の住宅もエネルギー損失を抑えることは可能ですので半地下であろうと問題なくご希望は叶います。
考え方では、半地下室タイプの住居は地上に出ている分、外気に接する面積が大きくなるので吸熱と発散によるエネルギーの出入りが大きくなります。
このエネルギーの出入りを極力少なくすることが「省エネルギー」なわけですから、ご相談に対する回答としましては、ご想像の通り半地下室付住宅と地下室がない住宅との比較では地下室が付いた住宅の方が省エネであるといえます。
つまり、土が断熱材代わり(土=断熱材)になるからなので、建物が地下にスッポリ入ってしまえば絶対的な省エネ効果がある建物になるわけなのです。
地上にある程度出る半地下室(地下室か地上室は部屋の天井高さなどで判別されますので地上1階となる場合もあります)も、地中にすべて埋まってしまう全地下室(完全に地下室に入ってしまうタイプ)も、どちらも設計によって可能ですが工事費の差はおのずと出ます。
これまでにも、半地下部分や全地下部分の天井高さを4m(地盤や地下水位の検討から5mを4mに変更)とした事例もありますが、エネルギー効率の点ではやはり地上に出る部分があればその部分が地中部分に比べてエネルギーロスが大きくなります。
地下に寝室、トイレ、浴室、キッチン、書斎、和室などを設けた例も多くありますが、居室としては新鮮空気が必要であったり住環境としての採光や通風を考慮する必要があり、それらは安全や衛生上の観点から建築の法律で規制されていますのできちんと設計をすればご希望は叶います。
具体的な敷地などの条件によりある程度の制約が出る場合もございますが、省エネ(等級)をどの程度にするかを踏まえて設計することによってエネルギー損失を抑えることは十分可能ですので半地下住居は十分に可能です。
以上となりますが、ご不明点や解決がみられないなど何かお困りごとがございましたら引き続きご相談ください。
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