契約上の時期と精算

住まい&建物相談

> 1.「着工」とはどの時点のことですか?

工事に着手するという意味では「地鎮祭」あるいは「土を掘削する」日です。
一般的には前者でしょう。

> 2.「許可」とは確認申請のことと聞きましたが、どの日付のことですか?

確認申請によって「確認通知書」が発行された日(押印されます)です。

> 3. 建物は完成したが、ガス配管工事(都市ガスの本管工事—地域のガス工事請負会社が行う工事)が終了していない(屋内配管は完了している)状態、すなわち生活は出来ない状態で完成引き渡しするというのは契約上の「完成引き渡し」にあたるのですか?

登記を完了するためには「建物引渡し証明」という書類を建築会社から発行してもらい、土地家屋調査士に登記手続を依頼して各種登記を行ないます。
居住できる状態に達していなくとも登記はできます。
でも、一般的にはガスや電気までキチンと設備されており、居住できることが引渡しの最低限とした方がよろしいかと思います。

金融公庫など公的資金を利用している場合は、役所の完了検査後に融資実行日が決まります。
約45日から60日後というケースが多く、そこまで支払いが伸びてしまうのでお互いに最終金待ちになってしまいます。

建物は建築会社の所有物で建築していきますが、工事費の最終残金が支払われない状況で「引渡し」してしまえば何かの事故があって最終金が支払われない場合、建築会社には何の担保もなくなるところが不安なのです。
ただし、最終残金の支払いは、すべて納得してからでなければ支払ってはいけません。

> 建物は2月初旬にできあがりそうで、建築会社からはその時点で引き渡しをしたいと言われました
> (正式ではなく希望的な発言でした)。建築費も90%ほど支払いが終了しております。最終決算
> も近々話がでると思いますので、以上の点についてご回答よろしくお願いいたします。

工事が完了し、不具合などもすべてチェックし、最終的な判断を以って残金を支払います。
追加工事などがある場合はプラス工事費以外にもマイナス工事もありますので、このあたりの金銭的な精算はきちんとチェックしなければなりません。
平気で100万円程度の金額が動きます。気をつけてください。

以上となりますが、ご不明点や解決がみられないなど何かお困りごとがございましたら引き続きご相談ください。

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アドバイザー:小杉卓(一級建築士)

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