土留め(山留め)、盛り土

<はじめに: この回答はご相談のあった1999年11月に
       すでにご相談者あて回答したものですが、
       当相談コーナーのシステム改善の都合上、
       再度編集して掲示しております。ご了承ください。>

地盤改良をしてさらにその上に盛土をするのは二重の出費でしょう。盛土を40cmとのことですがこの上に建物を建てるのは控えましょう。盛土の地耐力が安定していないので基礎を造っても割れます。

一番良い方法は「深基礎工法」です。

地名からすると池や沼地を連想させますが
水分が多い土地であるとすればそのあたりも
事前にチェックしなければいけません。

現在の土地を50cm程度掘ってみて
水分が多くなければ概ねOKです。
一般的には50cm程度の深さでは表土です。
この部分から盛土分を含む約90cmの基礎を造りましょう。
工事費のアップはコンクリート量、鉄筋量、型枠量だけですので
20から30万円のアップで済むと思います。

ただし、基礎は「ベタ基礎」という形態でなければなりません。
一枚のコンクリート板の上に基礎が立つ形状です。

ベタ基礎は防湿に役立ちます。
点検口を作れば基礎の中にもぐりこめますので
基礎内の点検が可能になります。

盛土の上に一般基礎を作るのと、
盛土をせずに深基礎を造ってその周囲に土を入れることとが
同じ金額であっても、
建物のためには前者より後者の方が有効です。

それから土留めの役目も同時に果たす外構として、
コンクリートブロック4段+アルミフェンスをお考えのようですが、

この内容で大切なことは
コンクリートベースにキチンと鉄筋が入っており、このベース部から鉄筋が
キチンと立ち上がり、その鉄筋がブロックの中にキチンと入り
そのブロックの中にモルタルが充填されればOKです。
横から見た切り口(断面)は「L」型となりますね。

ただし、ブロックの外面及びベースの外面が境界となります。
境界にこの外面をぴたりと揃えることは工事技術的に困難ですので
多少は後退することとなります。

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