<はじめに: この回答はご相談のあった1999年9月に
すでにご相談者あて回答したものですが、
当相談コーナーのシステム改善の都合上、
再度編集して掲示しております。ご了承ください。>
はじめに安易に不動産業者に相談されることは避けるべきです。事前にやれることはまずインターネットで「不動産、価格」にて検索を行い、売買する土地近辺の物件の坪単価を把握します。
最近ではインターネットでもこうした不動産売買の情報は
巷に溢れてきましたからこれらを逆に応用します。
また、同様に近隣の不動産屋のガラスに貼ってある
チラシを参考にしてください。
新聞折込なども参考になりますね。
おおよその坪単価が決まればその金額を「底値」としましょう。
基本的には不動産の売買はお互いの協議によって
売価が決まります。
たとえば巷では坪単価100万円となっているところでもあなたがこの土地は希少でなかなか良い条件の土地だとか個人的に先祖代代から相当な歴史があるなどでなかなか手放したくない場合は坪150万円や200万円という値を
付けてもかまいません。それで相手が200万円では高いけど180万円なら適価と判断すれば交渉は成立します。
逆に90万円でも売れそうになければ買う側は90万円では高いと言うでしょう。買い叩かれていきます。85万円でも買わないということだっておきましょう。
こうして売買の事例がデータとして蓄積されて
その地域での売買価格がオープンになっていきます。
不動産屋にはいろいろなパターンがあって
賃貸を得意とするところや建売住宅ばかりを扱っているところもあります。
そんなところに話しても話が通じません。価格もあいまいです。さて、
いくら相手が銀行筋だからと言って彼の言う値段に屈することはありません。
売るのはあなたです。相手の金額提示を参考にすることはあっても
金額決定の主体はあなたにあります。
「不動産鑑定士」という職業の方もおいでになります。
いろいろなご意見を伺って納得のいく価格で交渉してください。
売買が成立すればお隣にどなたかが建物を造ることになります。
こちら側が日影や通風が不全になってしまうことなども考慮に入れてください。
売買以外にも定期借地権で「貸す」ことも選択肢としてあるでしょう。
あせらずにジックリと考察して結論を出してください。
なお、不動産取得によって税法上の問題が生じます。
市の無料相談や税務署の相談窓口などをうまく利用して
こうした金銭処理なども勉強されることをお薦めします。
「何も知らないから不動産屋さんにすべてを任せる」のではなく
あなたが事業家として多少の知識を持って「不動産屋さんに相談する」
ところまで考察が出来ればこの交渉はうまく行きます。
当方のホームページと同様の不動産屋さんのホームページの相談コーナーなども検索してみましょう。急いだ判断はミスを招きます。
その人には間に合わなくても他の人には間に合う場合も十分ありえます。
将来という時間はいっぱいあるのですから・・・。
最後になりますが
あなたがその土地を売却して他の新たな土地に
現況条件よりもっと条件を良くして
住まいを新しくすることも選択肢のひとつです。
どこの事業家もそうして着実に資産を増やしてきました。
来年いっぱいの「優遇税制」はこの話をうまく発展させる
良いチャンスかもしれません。
いずれにしろじっくり考えることがポイントです。