質問
さて、今回の質問なのですが、住宅の断熱性能についてです。
実は現在●●ホームにて住宅購入を検討しております。
●●ホームにした理由は、売り出していた土地の地域条件が当方の要求とマッチしたことが第一でした。家そのものにつては回りの人の評判から●●ホームなら大丈夫だろうと考えました。
その後、つい先日、図書館である本を手にしたところ、大手住宅メーカの評価が掲載されておりました。それによると●●ホームは耐震性、及び強度はよいが、断熱性能が劣っているとのことでした。その本によれば断熱材の厚さは100mmは必要で、●●ホームの場合は50mmしかないとのこと。確かに●●ホームのカタログにも50mmとありました。
しかし、●●ホームに言わせれば、高断熱構造で標準以上の性能を確保しているとのこと。また、この本によると断熱性能を求めるならスウェーデン製住宅が最もよく、●●ホームのものとは比べ物にならないとか。
●●ホームの営業マンは熱心でよくやってくれており、彼の言うことを100%信用するわけではないのですが、この本をつきつけて言及するするのも、お互いの関係を悪化させるようで、気が引けます。
具体的メーカ名の話しで恐縮ですが、先生のご意見を伺いたく、よろしくお願い申し上げます。
回答
どちらのハウスメーカーも商品構成が違います。
注文住宅でない以上それぞれにメリット・デメリットがあることをご理解ください。
したがって、住宅が商品である以上、
車と同様に必要な機能・仕様はオプションにて対応があるはずです。
事故を起こさないことがわかっていても衝撃吸収バンパーや
エアバッグが勝手についてくるとしてもそれが商品であれば
受け入れるしかありません。
過剰な部分がある反面、抜けていることもおおいにあります。
これらの判断はそれらの商品について研究するしかありません。
さて、
どうしても一般の方は表面的なところで判断してしまいがちですが
断熱材で重要なのは面密度です。
16kg品と32kg品では50mmと100mmの差が生じます。
岡崎地区で100mmは必要ありません。
北海道の商品を名古屋近辺に持ってきて
同様の評価が得られるのかが私は疑問です。
あまり宣伝広告に躍らされませんように・・・。
本質的に大切にしなければならない部分から列挙し
その中から消去法で解決するのがハウスメーカー志向というところです。
もっとも私たち設計事務所はその逆で
プラス方向の加算法です。
限られた予算の中で最大限何ができるのかを追求しています。