マンションのご相談者の住戸の反対隣りの住戸に対してはどうでしょうか?
ご相談者のキッチンやバスやトイレの音がご相談者のお隣りの和室に伝わっていることはありませんか?
マンションやアパートはご相談者の間取りと同じ間取りの連続や反転した間取りの連続である場合が多く、上下階や同一階の左右でも似た間取りは往々にして見受けられます。
ですので、同じような間取りの連続であれば症状も同じように出るはずで、同じような事象は上下左右の住戸でも発生しているはずです。
おそらく同様の症状は同じ間取りの隣接した住戸でも起きているのではないかと思いますのでご相談者の音も隣家に伝搬しているものと思われます。
ですので、建物全体の間取りを検証することで同様の事例の発生の確認は大事なことですので「調査」をしてみてはいかがでしょうか。
おそらく、マンション自体の構造的な問題によって起こる音の伝播が原因と思われます。
ですから、こうした問題に対してはしかたのないこととあきらめるか、あきらめきれなければそちらのマンションの販売者や設計者や建設会社に対して相談することになります。
ただ、お一人でこれをなさるのはかなり難しいことなので、まずは管理組合にお話しをしてご相談されはいかがでしょうか。
同じように考えたり、同じように思っていたり、同じように感じている住人が集まれば問題も解決しやすくなれると思います。
そうでないとこうした問題は販売者や設計者や建設会社は取り合ってくれません。
一般的には隣接する横の住戸の音よりも上下階の住戸の音の方が伝わりやすいので
こちらの方がうるさく感じることの方が多いようです。
もう少し入念に調査をする必要がありそうですね。
できれば隣接条件の同じ間取りを探されて同症状の確認をされることをお勧めします。
お隣に苦情を申し出たとしても、お隣がごく普通に生活していれば逆に感情的な問題となりシックリ行かなくなってしまいます。
苦情を投げかける相手を間違えてしまうと取り返しがつかなくなります。
おそらくこの苦情の窓口は建設会社と販売会社であって、お隣りや上下階にお住まいの方が原因ではないように思います。
あなたの和室に隣接してキッチンやバスやトイレがあるのは購入時点で既に決まっていたわけでしょうからそこで発生する生活音についてお隣りに苦情を言うのはやや問題があると思います。
工事等の処方については騒音源がどこなのかによって対応が変わります。
無駄な出費を押さえるためには自己調査が先決と思われます。
「住まいの無料相談室+」
擁壁地下室+建物づくり相談室
担当:小杉卓(一級建築士)
<おことわり: この回答はご相談のあった1999年4月26日にすでにご相談者あてに回答したものです。
当無料相談室では同様のご相談が比較的多いので、当サイトのリニューアルに伴いまして、再編集の上、新着のご相談と共に再公開いたしております。
また、掲示金額は回答当時の金額です。現在の金額からは変動しておりますのでご留意ください。>