工事内容が不服なので支払い時の減額は可能なものか?

<はじめに: この回答はご相談のあった1999年1月に
       すでにご相談者あて回答したものですが、
       当相談コーナーのシステム改善の都合上、
       再度編集して掲示しております。ご了承ください。>

建築の不透明さもいいかげんにしてほしい」
というお腹立ちが手に取るようにわかります。
こういうことが慢性的に続いているので
私はHPを立ち上げました。

私もこうした無責任な建築業者に「怒っています」。
いいかげんな業者が多いのは今に始まったわけではありません。
「こんなはずじゃなった」は必ず施主側で最後に出てきます。

でも、その業者を選んだのは施主側です。

不透明だとわかっていながら「契約」してしまえば、
それはそれで契約が成立してしまうのです。
私は「そこに問題がある」と申し上げているのです。

例え話をすれば、
専門医に診てもらい、その医師の書いた処方箋を持って
調剤薬局で調剤してもらった薬を服用するのと
薬屋で症状を告げて薬局のアドバイスにしたがって
市販薬を何種類も購入し服用するのと

が違うとしたら、あなたはどちらをとりますか?
それを選ぶ理由は何ですか?
自ずと答えはわかると思います。

大変申し上げにくいことではありますが、その結果はこうなります。
あなたが告げた症状から薬局が市販薬を出したとします。
あなたはその薬を服用しましたがその症状は改善しませんでした。

その場合、今度は専門医に診てもらうのだと思いますが、
専門医にそのことを経過も含めて相談したとして

「市販薬」を売る薬屋に対して「薬代が高すぎる」「この薬は効かない」と伝えるのは専門医に対してではありませんね。専門医たぶんこう言うと思います。

「その薬は高すぎるし、その薬ではあなたの病気は直りません」
「なぜ、あなたは初期の時点で私のような専門医に相談してくださらなかったのですか?」
「相談さえしていれば、こんなことにはならずに済んだのに・・・」

さて、婉曲にお話しても、らちが空きませんので、
専門医としてアドバイスを差し上げます。

1.契約書をはじめから読み直してください。
2.同様に図面も読み直してください。
3.仕様・仕上表も読み直してください。
4.この内容に違う事実があればすべて列記します。
5.役所にある「市民相談」にこれらを持参してください。
(担当の弁護士がいると思います。)
6.その内容を記録してください。
7.業者には「弁護士に相談しました」とだけ伝えます。
8.後は相手の出方を見ます。

あまり、「弁護士」を前に出しすぎると話しが大きくなります。
ご注意を。

すべてについて納得いく時期まで支払いをする必要はありませんが、こちらの「誠意」を示す意味から、残金のうち100万円から300万円程度(ご自分で納得のいく額)を残して払ってあげるのが良いかと思います。

とにかくあれこれ当事者間でお互いに協議が必要です。
わからないことはドンドン質問して記録に残しましょう。

当社の顧問弁護士をご紹介することは可能ですが
有料(1時間1万円程度)になってしまいます。

それにしても10畳強の地下室が900万円はしません。
地下以外の住居部分の基礎の見積もりはいくらぐらいですか?
合計するといくらですか?
内容の吟味はできるかどうかわかりませんが
参考に図面と見積り書のコピーをご郵送ください。

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