<はじめに: この回答はご相談のあった1998年8月に
すでにご相談者あて回答したものですが、
当相談コーナーのシステム改善の都合上、
再度編集して掲示しております。ご了承ください。>
こんにちは EM さん メールありがとうございます。
当社地下室は現状ではあらゆる災害に対応可能な非常時(災害対応)用地下シェルターではありません。しかしながら、地下室を非常用シェルターとして設計することは可能と考えます。現に阪神淡路の震災では地下部分は損傷をあまり受けませんでした。下水管が寸断されて排水があふれたなどの報告はあまり耳にしていません。それだけ地下室は安全と考えます。
しかしながら、地下室は本体をいくら強固にできても居住空間として居室化するには付帯設備が必要です。たとえば火災時等に発生する有毒ガスを新鮮空気に換える装置がありません。また、生息する上での「飲料水」も必要です。排便設備や食料も必要です。また、外部情報を収集取得できる装置も必要でしょう。
ある一定期間(たとえば一週間とか)だけ外部と隔絶して「防空壕」としてこの地下室内部にとどまり、外部が静穏になるまで停留するための地下室は設計可能でしょう。ただし、地下室の深度もかなり深く掘る必要がありますし、内部空間はかなり大き目のものが必要です。工事費用はかなり高額になると思います。また、技術的な施工法並びに建築基準法等の法律解釈上、担当行政疔と打合せが必要です。