＜はじめに： この回答はご相談のあった１９９８年８月に
すでにご相談者あて回答したものですが、
当相談コーナーのシステム改善の都合上、
再度編集して掲示しております。ご了承ください。＞
こんにちは Ｋ さん メールありがとうございます。
私の手掛けた実例でも紹介しておりますが
地下室に音楽関係の防音室を設定した住宅は数多くございます。
小杉式（低坪単価・現場築造型・ＲＣ造・耐震・大型）快適地下室では
２４畳地下室付２世帯４層都市型住宅がご希望に近いケースかと思います。
今回のご希望は敷地条件でも実例によく似ています。
この実例建物は世田谷区にあります。
敷地も道路面から約２ｍ程度高い位置にあります。
北道路と東道路に面した角地です。
その段差を利用して乗用車２台分の駐車場とワインセラー兼納戸
及び２４畳のドライエリアなしピアノ室と
３階までの階段室並びにトイレと道路からの裏玄関があります。
ピアノ教室の生徒さんはこちらから出入りしてもらいます。
この家はご両親と若夫婦家族４人＋小犬の合計６人+１匹の２世帯型３世代住宅です。
敷地は５０坪程度のところに地下１階地上３階建を建てました。
もう１０年ほど前になります。
当時、地下室は今のような規制が緩和された状況になく設計には大変苦労しました。
娘さん達ももう成人するほどに歳月が経ちました。
ピアノ室はご家族の共通の趣味をエンジョイするために造られました。
当初は１２畳程度のご希望でしたが、隣接する駐車場（２台）の規模などから考慮して
中途半端に地下室を造ることは構造的に不利になる（不同沈下の原因となる）ので、
上階の床面積より一回り大きく造りました。
奥様はピアノ教室をこの地下室で経営されています。
子供達は趣味が興じて音楽の道に進みました。
外壁塗替えや一部改修部分のご相談があり、つい２週間ほど前に訪問してきました。
?Ｋ さんのご希望は１５畳ですが、
グランドピアノを１台置いただけで空間の半分は埋まってしまいます。
書棚やソファーを置いたら多分窮屈に感じると思います。
結構いろいろな楽器もお持ちのことでしょうから
収納する棚などを考慮するともう少し広げた方がよいでしょう。
昨年竣工した八王子の住宅も地下室は２５畳としています。
さて、地上建物とは別に地下室を当方にとのご希望ありがとうございます。
しかしながら、上下階で施工者や設計者を区分することは一般的にやや困難と思われます。
したがいまして、現在のところ、地下室のみの工事につきましては地上建物と地下室の整合性や両者間での設計や工事に関する責任の所在が明確になれないなどの点から、地下室単独での設計監理をお受けしておりませんので、あそからずご了承ください。
