机上調査結果

<はじめに: この回答はご相談のあった1998年8月に
       すでにご相談者あて回答したものですが、
       当相談コーナーのシステム改善の都合上、
       再度編集して掲示しております。ご了承ください。>

こんにちは YIさん、机上調査結果お待たせいたしました。

ご依頼の机上調査が終了しました。

>そうです。「●●」という家です。
>●●荘は今はなく、空き地になっています。

早速ながら
地下室のご要望に対する回答を致します。
近隣50m以内にある地質調査データから類推しました結果。
地盤は北及び東にある首都高速に向かって悪くなり
地下の水位はどんどん上がってきます。
建築予定地の水位は地下約2.5m近辺でした。
地質は地下2.8m近辺までが「埋め土」です。
どちらかで発生した土を盛土するように埋めたものと推察できます。
地耐力はほとんどありません。
またその下4.9mまでは「細砂」です。
水分を含んだ砂ですので締め固まっております。
これも地耐力がありません。
ここを掘るとこの砂自体が崩れてきます。
その下6.6mまでは「シルト」です。崩れやすい岩土みたいなものです。
水分を多く含むと粘土のようになり、乾くとパサパサになります。
これもあまり地耐力がありません。

ここで言う「地耐力」とは2~3トン/です。
通常の住宅なら問題はありませんが、3~4階建ぐらいは
地盤の改良が必要になります。
また、ベタ基礎が理想的です。
5階建になると杭が必要です。

全体として
「地下室」は深さ2m程度の半地下室がおすすめです。
できるだけ敷地いっぱいに造られて「面積的に広いベタ基礎」を
意識した地下室が良いでしょう。
地下を掘れば地盤改良の必要性が軽減されると思います。
なるべく基礎底盤を広げて不同沈下を防ぎましょう。
部分的な地下室は周囲地盤を荒らしてしまい、かつ
荷重の分散が均等にならないのでそれなりの処理が必要です。
地上は2から2.5階建が適当と思われます。

地下室関係の地盤状況のご報告は以上です。

その他、用途地域や建ぺい率や容積率等も判明しました。
地上の建築は普通に建てられます。
西側の空地をお借りできるならば工事上は有利です。

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