大型建設機械が入れない変形旗状狭小地に地下付狭小住宅を設計
土地は旗状地(「敷地延長の土地」ともいい、「旗竿」と「旗」で構成される形状の土地)で幅員4mの前面道路に間口約2.5mで接し、「竿」の部分はそのまま幅約2.5m×長さ約9m(途中「くの字」)の敷地延長部分の先に、「旗」が実質約63m2(約19坪)の台形地という不整形地である。
従前建物の規模をご存知のお客様の切なる願いは「なんとか地下室を造って1、2階とも相まって生活空間をぜひとも広げたい」と弊社に建替え相談に来られた。
「竿」の部分が2.5mゆえ土の搬出やコンクリートの搬入のためのユンボやダンプ、ポンプ車、コンクリートミキサー車など建設重機はギリギリの運用となるが、地盤は概ね良好で地下室(約42平米=約25.5畳、階段含む)を築造するには適地といえる。
敷地周囲の隣家は東西南北いずれの方角とも隣棟間隔が少なくやや密集感があって当地にあまり陽光が入らない印象であったため逆転プランを採用し、日照時間が限られる1階を寝室と水回りとし、太陽光が多く入りやすい2階をリビングとダイニングキッチン、さらに屋上付として竿部分以外に庭がほとんど無いことに対応した。
~Before~
~Basement~
~After~