<はじめに: この回答はご相談のあった2000年3月に
すでにご相談者あて回答したものですが、
当相談コーナーのシステム改善の都合上、
再度編集して掲示しております。ご了承ください。>
>「コロニアル瓦ではこのような結露を防ぐ方法はないのでしょうか?」
屋根裏のウレタンフォームの内側(屋根下地木材側の面)に付着する
水滴の原因は結露ですが
その結露の原因である水分(水蒸気等)の流入個所はどこですか?
その水分(水蒸気等)の流入はコントロールできませんでしょうか?
また、屋根裏のウレタンフォームと
屋根下地木材は密着しておりますでしょうか?
>いえ、その前に「本当に防水の欠陥ではなく結露なのでしょうか?」
上記見解の回答によりますが、天井面では一定の区画がされておりますので、全体的に濡れておらず、かつ天井下の階から
空気(暖気)の流入が無ければ結露ではないかもしれません。
>「他社のコロニアル瓦の住宅でもみんな天井裏は大量のカビが発生しているのでしょうか」
以前某ハウスメーカーでもこの手の問題があったことを聞いております。
カビ問題という以上に屋根下地の木材が腐食まで発展して屋根面がへこんだそうです。
>「今後どのようなアクションを起こせばよい結果に結びつきますか?」
結露であるか、雨漏りであるかの判定が先決です。
結露である場合、屋根下地の屋根裏側の木材が相当量の水分を含浸している
可能性もあります。
このばあいはこの空間内の水蒸気を除去する必要があります。
つまり除湿をしてください。
この屋根裏に湿度計を設置してみると、
屋根裏空気中の水蒸気量が数値としてわかります。
恐らく80%以上になっているのではないかと思います。
これを60%程度に導かねばなりません。
乾燥空気に変えていくということです。
この処方に当たって「除湿機」が必要です。
「換気」という考え方もありますが
空気中の水蒸気量を減らすことが原則です。
室内空気を撹拌するだけでも多少は違いますが、
あくまでも「除湿的な換気」が必要です。
それから、点検は欠かせません。
定期的にこの部分は点検を行えるようにしてください。
目視、および触診にて点検が必要に思います。
>「このような問題を調停してくれるような機関はありませんか?」
この調停に関しましては工事契約約款に記載がありませんでしょうか?
ない場合は町の市民法律相談がよろしいかと思います。
また、お近くでは石川県建築士事務所協会(金沢市だと思います)
こちらで建築相談を実施しておりますのでご相談ください。