<はじめに: この回答はご相談のあった1999年4月に
すでにご相談者あて回答したものですが、
当相談コーナーのシステム改善の都合上、
再度編集して掲示しております。ご了承ください。>
ご相談ありがとうございます。
少し冷淡な回答になってしまうかも知れませんがお許しください。
><質問>
>容積率に含めないとの法改正のこと等、分かってきましたが
>ハウスメーカーがオヨビ腰なのはどうしてですか?
>できないのですかねー?
ハウスメーカーは工場生産を主軸としてきた産業構造が
生み出したもので工務店・建設会社とは違う立場で
日本の建築産業をリードしてきました。
つまり、いかに量産体制に載せて、いかに利益を上げようかと
考えてきた企業がハウスメーカーなのです。
さて、量産体制を提唱するハウスメーカーに
一品一点主義の地下室は・・・?
そう、提唱する以前に知識がありません。
また、知識があっても量産体制からは脱却できないので
某地下収納(地下室とはとてもいえない)ものを紹介したりします。
できないことは他の業者を紹介するしかないのです。
そして「紹介料」を載せていくわけです。
だから、坪100万円なんてすぐに言い出します。
>また過去の質問にも有りましたが、130~150万円/坪
>により上物の基礎が簡略化されればどうなのでしょうか?
文面上の簡略化の意味がよく分かりませんが
1.上物の基礎と地下室の関係
2.深い基礎と地下室の違い
についてのいずれかへのご質問と解釈します。
地下室は立派な基礎構造の建築物ですが
上物の基礎部分がすべて地下室になってしまうことは
特殊な場合を除いてかなり難しいと思います。
地下室上に載らない部分もキチンとした基礎が必要になります。
簡素化は難しいと思います。
また、深い基礎と地下室の違いは深さと部屋の大きさに
よって作り方が変わります。
深い基礎は地下室を簡素化したものといえないことはありません。
価格的にはコンクリートの床を施工するかしないかぐらいの差です。
>現在検討の入り口でも有り、地下室もしくは半3階(上か下か)
>で悩んでおります。
>教えて戴けましたら幸いです。
基本的に半地下室の扱いは確認申請を提出する
特定行政庁(文京区役所)建築指導課の判断となります。
いろいろな角度からの件等が必要でしょう。
地下室もさることながら
もう少し、メンタルな部分つまり
生活スタイルなど「どう住みたいのか?」を
探ってみてはいかがかと思います。
建物が先にあって、居住者が建物にあわせていくのではなく
「住まい方」が先にあって、建物が居住者について来るのが
「住まい」だと思いませんか?
設計事務所はそうしたあなた方だけの「住まい」を提案していきます。