<はじめに: この回答はご相談のあった1998年8月に
すでにご相談者あて回答したものですが、
当相談コーナーのシステム改善の都合上、
再度編集して掲示しております。ご了承ください。>
こんにちはKさん メールありがとうございます。
現在のコンクリート建物の原価をご存知でしょうか?
また、木造の原価はご存知ですか?
かなり安いのです。
小杉式(低坪単価・現場築造型・RC造・耐震・大型)快適地下室では
防水(漏水)も結露も心配はいりません。
今やコンクリートの打設技術は進化しています。
実際の多くの実例で実証されています。
上記のうち、地下室はコンクリートの単価を採用しながら見積もります。
当社の仕様は、内装(壁・天井)は理由があってコンクリート打ち放しです。
床も理由があってあるものを採用していますので単価的には安価です。
これらは今まで16年の地下室設計経験から採用されています。
これだけでもコストダウンになっています。
それから、基礎はどんな建物にも必要です。
地下付住宅の場合、地下室自体が基礎になるので、その空間ボリュームが増えることとなります。
それは、一般基礎より深さが増すことと、1階のコンクリート床の築造が増えるぐらいです。
当然、鉄筋量やコンクリートボリュームも増えますし搬出土も増えますが、
一般の耐震性能を考慮した基礎であれば、どんどんその差が縮まってくるのです。
当然地下室は基礎が深いのでそれだけでも耐震性がありますから一挙両得です。
ほとんどがコンクリート工事です。
地下の工事は外部足場を必要としません。
また、土留めをしますが外装はありません。またサッシも少なくなります。
給排水設備的にも軽減されます。
地下室の経験がない業者はよくこれらを含めてしまいます。
特に、地下室の外部防水をしようとすると
「予掘り(余掘り)」といって人の作業スペース(幅)を外周部に掘りますが、これが結構不明解です。
潜在的に「漏水の不安」が地下を知らない業者の中には多くあって、
「地下=防水」の図式を過大解釈している場合が多々見受けられます。
この予掘り量は作業スペース(幅)の見方ひとつで相当量変わります。
(必要とする場合は)最低限でも50cm必要ですが、「いやいや1mはないと・・・」という業者もいるでしょう。
これが値段を吊り上げます。
土をいじる工事は正確に判断しないと少しの量でも大金が動きます。
(余談:世の中に土建屋さんが多いのはこうした理由から・・・?)
つまり、ちょっとした「掘る」「捨てる」「埋め戻す」「転圧する」行為が、
幅x深さx周長=土の体積を基準として、これに掛ける4工程倍必要です。
つまり「ゼロのものから仮定体積分を勝手に引き算(掘る)して、更に仮定体積分を勝手に足し算(埋め戻し)して、一応ゼロに戻し、さらに「(捨てる)と(転圧する)」工程を附加して工事費を増額させています。
なにもしなければいいものを、わざわざ仕事を作って、大金を捨てているような行為を見積もってしまいます。
「土」をいじるということはこれらをも知っていなければなりません。
それ以上に「防水」に対する知識が不足しているとこうなります。
私の設計では「防水」の仕方が違うのでこの過剰な出費がありません。
(余談:設計料分ぐらいは簡単に相殺される結果となるのです。)
ただ、?Kさんの建築地がゼロメートル地帯の「水の中」というのなら 工法が変わりますから工事費(工事単価)も増えますが・・・。
坪単価150万円という数字の細目明細が不明ですが、どうしたらこんな数字が出てくるのでしょうか?いかに工事見積りが不透明なのかがわかります。
ビル並みの地下室建造というのならばやや解りますが・・・。
一度その見積書を見て差し上げましょうか?
さて、前述を総合していただいて、地下室に増額要素はどれくらいになりますでしょうか?
果たして倍の坪単価になりますでしょうか?
いいえ、そのようなことはないと確信いたします。
本当に低価格(低坪単価)で地下室ができるということをお伝えしたくて
実例を交えて多くの皆さんに紹介したくてこのホームページを開設しました。