千代田区が区内のマンションに地震などでエレベーターが停止して閉じ込められた際の救助を待つまでの応急対策として、水や簡易トイレなどを入れた『キャビネット』を都内23区に先駆けて無料で配備するそうだ。
千代田区が率先してこうした非常時対策を公開したことは実に意義深いものであり、今後もこうした危機管理の盲点をに着眼し、行政面での啓発をして欲しいものである。
考えてみれば、よく見かける超高層ビルのエレベーターを扱った映画のアクションシーンの『鉄の密閉箱』は、大型のもので、天井ハッチが開いて脱出できるようだが、中型・小型のものは脱出もできないわけだから、閉じ込められればトイレには一番困ると推測できるし、大小を問わず『鉄の密閉箱』と化すエレベーターに、なぜこうした設備がされていなかったのかが疑問である。
ただ、この非常時対策は行政的な支援よりもエレベーターメーカーの自主的な必須アイテムとして設備されるべきで、エレベーターメーカーはシステムの改善をすべきである。
当然、選択肢としての“オプション”などというレベルの話ではなく、防災・救援面での当然の設備とすべき内容と思う。
実態としてはなかなか設備されるまでに時間がかかりそうなので、エレベーターの所有者はぜひ「簡易トイレ」くらいは設備しましょう。
(ご面倒ながら、盗難防止やいたずら防止対策についても考えて設備しましょう。)
cosugi : 2008年06月27日 10:03