最近思うことだが、国会の両院制というのは本来“ピアチェックが行われるように!”というのが主旨だったはず。
現状の“ねじれ国会”はある意味望ましいことなのではないかと考える。
世間では『賛否両論』というのが一般的で、どちらかに圧力をかけて自論を通すことは許されないこととされてきた。・・・そのように幼稚園や小学校で教わってきた。
このあたりが大人になるにつれて、“不純”な論理となって、『任せておけば安心』に変わる。
昨年の建築基準法改正による建築士制度の見直しや、設計内容のチェックシステムの改善はある意味購入者という弱者保護の観点から受け入れられる法改正と解釈できるが、これを決めた国会の政治家や官僚の体質をピアチェックする改正法はないのだろうか?
弱者は国民であり、国民のための政治を目指すならば純粋な意味での『ピアチェック』を導入すべきだ。
とここまで書いて考えてみると、やはり冒頭にも書いたが、衆参両院の両院制は『クロスチェック』の役を成さないとならないはず。
根本原理に立ち返れば、やはり衆参両院の議員数は折半でなければならないし、与党と野党も折半でなければならない。
議員数の『数の論理構造』はこのあたりでなくして、『賛否両論』が生まれる『政策論議構造』に変革すべきである。
大事なのは“『政策議論』を繰り返して多数決で決める”という民主主義のルールに戻らねばいけない。
『数の論理』での独裁的な政権の維持は国民にとって不幸である。
cosugi : 2008年06月24日 09:19