東北関東大震災から10日ぶりにおばあちゃんとそのお孫さんが倒壊し出入口を閉ざされた自宅の台所から救出された。
「見つかってよかった!助かってよかった!」と思うながらも、息絶え絶えに生存していながらも救出を待っているひとがまだまだたくさんいることに気がつく。
山間の孤立集落では特にこの傾向が目立つのではないか?
報道は海岸線近くの津波被害の被災者や避難民に焦点を当てすぎているので、私たちはその報道の影に隠れている『地震による震災被害者』(「津波被災者」と区別する意味でこうした表現としますことをお許し願います。)を忘れてしまっている。
何度かこうした山間の避難者にTV報道は入ったが、TVが入った集落は一部に過ぎず、実態は知られていない。
ここで考えたいことは「孤立集落との情報交換」で、現場は電気がつながらないので通信手段がないのだから、どうしてもお互いに情報が入らない。これをどうするかである。
上空を何度となくヘリコプターが通っても、彼らはそれを見過ごすしかなかったと言っていた。
こんなに悲痛なものはない!!
こうした避難民を救済する方法論とすれば、まず昔のことを思い出そう!
航空機(セスナやヘリコプター)からビラを撒く。
内容は「救援を求める人は『のろし』を上げて!」というタイトルで『のろし』のあげ方と『のろし信号』の技法が書かれているものだ。
これを山間の集落上空でビラ撒く。
これを受け取った避難者は火災などについての安全を確認しながら『のろし』をあげることで救済地点をひとつひとつ特定することができる。
次は、無線機を持った自衛隊員の空からのパラシュート降下と陸上部隊の前進である。
事態は「忘れられている」という無策で最悪の事態へと進んでいる。
サバイバルに向けて訓練された隊員たちが山間の被災地の避難者のところへ到達できれば、その先は自ずと救済へと展開できるはずだ。
cosugi : 2011年03月21日 10:21