デザイン専門学校の教職(講師)の場を離れて約10年。
「10年ひと昔」というが当時の同僚と再会。新たな出会いとして新任の先生(講師)方をご紹介いただく。
教職の場では私の退任後も教鞭をとられている方々もいまだに多く、最近の学生の傾向など新鮮な情報が聞けた。
『非常勤』とはいえ、1週間のうち2日ないし3日教鞭に立つということはかなりの肉体労働であり、かつ精神労働であり、時間的にはかなりタイトな状態となる。
10年前にはこの時間がほとんど取れなくなり肉体的にも精神的にもいっぱいいっぱいになっていたことを思い出す。
限界といえば顧客クライアントが増えて本業の設計監理活動に支障をきたす可能性が出てきたのが主因だが、時代的社会的背景には個人的な携帯端末や「たまごっち」という携帯玩具の横行がある。
当時はポケットベルの時代ながら徐々に大型の携帯電話が出始めた時代であり、それに輪を掛けて「たまごっち」が出現し、授業中に席を立つものや応答をするものなどで私の授業は授業にならなかったのを思い出す。
機器や玩具も入口の部分から徐々に進化していくわけだが、当時は現在ほど携行者のマナーは確立されておらずルールを守れる良識ある学生諸君ばかりではないためにたびたびの私の怒りに授業はストップした。
なんとひどい時代だったのだろうかと個人的には振り返る。
それでも10年も経過すれば「笑い話」。
泣いて笑って、笑って泣いてという多面的な経験に今は感謝している。
私はこの専門学校の卒業生でもあるので卒業後約30年経過したが、現在では同窓会会員が全学で2万人にもおよぶというのには歴史的な重みも感じる。
cosugi : 2008年07月19日 09:03