またしても工事費用の水増しが明らかになった。
これは「上海空港建設で裏金捻出」という
朝日新聞2007年1月4日朝刊の記事によるが
こうした土木・建築物の工事費水増しは後を絶たない。
ある意味悪癖化しているのだろうが
これらをきちんとジャッジするシステムはないものか?
関西国際空港での総事業費は約1兆5千億円。
中部国際空港での総事業費は5950億円という。
どこよりも桁外れの工事費ながら仮に1%の削減ができたとすれば
関空で150億円。セントレアで約60億円だ。
特に今回の話題は搬入・搬出土の内容だからかなり分かりにくい。
しかしながら、きちんとした設計に基づくものであれば
どんなに巨大化した施設でもこれらの数量は計算で出る。
搬入搬出も超大型の建設機械の導入によれば町場のダンプなどとは違って
単価的にもかなり安くなるのが当然といえる。
また、敷地内での「土の運用(移動・転用)」は土木では広大な敷地があれば
彼らにとってはお手の物だからこれも費用計上は少なくてすむはずである。
と考えていくと、大型の施設の工事費は実質的に誰がチェックをしているのだろうか?
●●億円の節約効果があるにもかかわらず、これを見過ごしているのは
私たちなのかもしれない。
cosugi : 2007年01月03日 11:35