突然、「トイレ手洗器のレバーハンドルが壊れてしまって水が出ない!」とのSOS!!
あら大変!!
昨年関わった店舗のフロアマネージャーさんから救援依頼です。
まずは急行して症状を確認したら、なんということでしょう!
水栓本体からシングルレバーが外れてます…!!
これでは水を出したくても出せません!
お客様には急遽「ウェットテッシュ」でフォローをお願いです。
原因は本体カランの樹脂中軸がポッキリ折れてます。
レバーキャップの中に樹脂軸が残っています。
一方、樹脂軸の傍は水栓本体の中にあります。
実は、この「レバーハンドルが折れる!」という事故はこれで2件目です。
過去の1件は住宅のキッチン水栓で、同じ症状でした。
なので、今回の事故は私的には驚きませんでしたが
水栓メーカーさんには何度も強度テストを繰り返すのでしょうが
もう少し樹脂軸の強化をして欲しいものです。
話は戻りますが、普通なら「水栓から交換しないとダメですね!」
という水道屋さんがほとんどなのでしょうが、
そこは調査して分析して解決をして、今後にどう活かすかがプロとしては重要なところなわけです。
結論としては、これは経年での繰り返し疲労による樹脂軸折れですから、
折れた部分をなんとか再生・復元すればよろしいわけです。
方法は折れた樹脂軸を復元一体化すればよろしい!
まずは樹脂軸を取り出して損傷部分を観察をし、
次に、樹脂軸の素材が何か?を観察をしたわけです。
一部削ってみて強化プラスチックと読んだ上で
瞬間接着剤で固定することで一体化できると想定しました!
ただし、接着剤で一体化しただけではまた折れるというか接着剤が破断するというか、接着剤自体の信用性というかが定まらず、力学的な安定性が得られない場合もあるためため
樹脂軸に何らかの芯を入れて補強することで信用性を高めることを考えました。
では、その樹脂軸の補強を確実にするものは何にするか?
折れにくい芯=金属芯=金属ビスをグリグリねじ込もうと考えたわけです。
方針が決まったので、あとは丁寧に作業するのみ。
電動ドリルで樹脂軸に芯を入れるための穴を貫通して、接着剤を樹脂軸の破断面に塗布して金属ビスをねじ込みました。
これで一体化完了!
きちんと一体化されて樹脂軸が復元されていることを確認!
あとは強度が永久に耐力して安定していることを祈るのみ。
人体の骨折と同じく、折れた部分を従前の形状に戻す作業です。
結果は良好!
見事に復活したのでした(^^)