今日の検査は軸組み金物検査です。
最近はいろいろな種類の耐震金物が市販されるようになって
現場にもこうしたいろいろな種類の耐震金物が取付けられるようになりました。
が、大工さんは意外とこうした金物に熟知している方々はまだ少ないですね。
したがって、取付けの仕方などがまだ勝手が違うところがいくつかあります。
“筋違い金物”などは筋違いに対して6本のビスを打ち込むものもあれば
7本打ち込むものもあり、まごつくところでしょうか?
今日の検査建物は4棟でしたが、柱頭部と梁との接合が意外と見落とされていました。
隣接して筋違いなどが無ければ問題は無いようなものですが、
梁の浮き上がりに対する検討は一応しておく必要があります。
それから、たまたま大雨だったこともありますが雨水が基礎内に溜まっている
ところを見つけました。
最近は“ベタ基礎”ということもさることながら、その下に防湿シートなどを敷き込む
ケース(設計)も数多く見受けますが基礎上に溜まった水はいったいどこへ行くのでしょうか?
しばらくそのままにして放置すれば乾燥することもありえますが
乾燥するということは液体が気体に化けるということですから
水蒸気になってどこかへ付着すると考えた方が妥当と思います。
基本的にはなるべく早い段階から雨水の浸入を阻止するような
防水処理の考え方を実践したいものです。
この現場には雨水の除去と早期乾燥をお願いしました。
cosugi : 2006年11月20日 23:11