地下の構造 Underground structure

地下はどのような建物にとっても大きな基礎になります。

基礎を大きくして生活空間を加味した設計をすれば「大型地下室」ができます。

基礎はしっかりとした地盤の中に確立され、どのような力にも耐え地上部の建物を支え続ける必要があります。

したがって、地震のみならず、周囲の地形や周辺環境のこと、その土地の土のこと、地下湧水のこと、コンクリートのこと、鉄筋のこと、型枠のこと、そして骨組みとしての構造フレームのことや完成後の室内環境など、ありとあらゆる知識によって建物にして行かねばなりません。

この建物(東京・東大和の家)は地階と1階(玄関・インナーガレージ)を鉄筋コンクリートで、2階(大型1LDK)を木造で設計しています。「混構造」という構造形式です。

設計とは将来こうなるだろうことを想定しつつ、費用負担が膨らまないように、より美しく機能的で高品質の建物を造るため、「知恵」を提供し、記録し、その記録通りに職人さんに造ってもらうための資料作りです。

また、その資料を「3次元空間」に変換する技術根拠を工事会社に提供しています。これが工事監理です。

美しい建物は、「知恵の資料」から「空間創造」へというプロセスを経て、かつ建築後のメンテナンスも含めて「技術根拠」を明らかにしながら長く建ち続けていきます。