質問
屋根材についてなのですが、私の検討しておりますのは●●ホームなのですが、屋根材は標準でニューコロニアルというものが装備されております。
先日ある知人から”コロニアルはやめておいたほうが良い。やはり瓦にすべきだ。”ということを言われました。
なんでもコロニアルは年月が たって一旦雨洩れを起こしたりすると修復するのが大変で、その点瓦は簡単に修復できるとか。
雨漏りを起こすこと自体が問題のように思うのですが、このあたり、屋根材についてご教示頂きたく、よろしくお願いします。
回答
<はじめに: この回答はご相談のあった1999年8月に
すでにご相談者あて回答したものですが、
当相談コーナーのシステム改善の都合上、
再度編集して掲示しております。ご了承ください。>
屋根材はどんな目的で使われるかご存知でしょうか?
おそらく「防水」とお答えになると思いますが
実はそうではありません。
何故かといいますと防水は「防水紙」が担当します。
では屋根材は?
防水紙は特殊な紙ですのでこの紙を
永年的に保護するのが主たる目的です。
その保護のために「瓦」を選ぶか
「コロニアル」を選ぶかが差であるだけのことです。
基本的にはご指摘のように
雨漏りを起こすことに問題があります
これは施工上の問題です。
一般的には特殊な屋根形状でなければ雨漏りは起きません。
外壁も同じです。
外壁の防水は「防水紙」
外壁のサイディングやモルタルは屋根材と同じ役目の
保護材です。
ちなみに
「瓦」は重いので耐震性能上は不利です。
神戸で倒壊した建物のほとんどは
「瓦屋根」だったことを思い出してください。
部分修理が簡単なものは簡単に剥がれてしまいます。
台風のような突風が吹けば
ずれたり、飛んでしまうことは考えられますね。
逆に「コロニアル」は20年程度で風化します。
色落ち・色褪せもしますから少しみすぼらしい感じにはなります。
でも20年経てば再点検も含めて塗装をするとか
葺き替えても良いと思います。
いずれにしましてもメリット・デメリットは多面的に持っております。
何が「真」かが分からなくなりますが
いずれも「真」です。
日本の家屋建築の中に育ったものは
20年以上に渡って使われている建築資材は
今後も使われていくと思います。
それだけ選択肢があるということかもしれません。