<はじめに: この回答はご相談のあった1998年11月に
すでにご相談者あて回答したものですが、
当相談コーナーのシステム改善の都合上、
再度編集して掲示しております。ご了承ください。>
こんにちは TS さん メールありがとうございます。
2階建住宅の一部に3階部分を増築をしたいとのご相談ありがとうございます。増築は基本的には可能です。ただし、いくつかの制約をクリアする必要ががります。ご希望の内容はどのような内容でしょうか?もう少し詳細をお聞かせください。
増築の可能不可能は3階部分の増築の規模内容と1、2階の構造(骨組み)によって決まります。まず、図面をご送付ください。(ご希望内容が可能かどうかを机上検討する必要があります。)
私のところではこの秋に「東京都あきる野市」にて増改築を実現しています。
一部屋根を改造して3階ロフトと小屋裏収納を別々の部屋に造りました。また、1階にあった洗面室と浴室は2階の納戸部分を改造して快適な浴室を実現しています。
1階にあった洗面室と風呂場はリビングに隣接していたのでそれらの空間を利用しています。この時洗面室や浴室周りには柱が多く使われており、その柱には2階の梁が載っていました。こうした場合はこれらの骨組みを分析理解した上で、必要な補強をします。その上でこれらの柱は本数を減らすなどして大きな空間が構成できるように架構を組み直します。
住みながらの工事の場合難しいのは、工事をする側も住む側も工事手順に従っていかねばなりません。綿密な打合せの繰り返しです。家具をはじめ、家具の中身や生活用品の片付けや移動にも意外な量がありますので注意が必要です。
結果、多面的に入念な準備が必要となります。その準備から完成までにおいて、施主をきちんと水先案内するのが私たち建築設計事務所です。業者内部の設計事務所や建築士もおりますが施主サイドの直接的なアドバイザーは彼らにはできません。
業者に直接依頼することもできますが、「増改築」は工事費の不確定要素が多分にあるので「すべてが出たとこ勝負」になることが多いのです。それをいいことに業者は「すべてを追加」に持ち込みます。当初予算は500万円だったのが結果は1000万円なんて言うことはざらです。これらは工事が完了した後に「追加請求」として後日請求されるケースがほとんどで、終わってしまった工事なので施主は仕方なく払う(ほとんどが泣き寝入りです。泣き寝入りしない施主は業者と戦いますが後味はいいことはありません。不満だけが残ります。)ことになります。
この考え方は間違っています。なぜ予測ができないのでしょうか。・・・・業者には予測能力が乏しいのです。もう少しいえば予測をしないほうが都合がいいのです。「増改築・リフォーム」は確実に儲かるのです。だから誰もが「リフォーム屋」になるのです。
改善の提案は増築部分のみならず既存領域の各所についても提案いたします。極力コストを押さえ、効果的な空間提案をしていきますので完成後は満足度が高いと思います。予測に基づいて設計され、工事されますので多少の手順の変更はありますが、ほとんど工事費の追加は生じません。
実例の改造間取りと内部写真をお送りします。
どうぞご参考になさってください。