質問
現在シンガポール在住のYFです。東京中野区に250平米ほどの土地があり、現在の住宅を取り壊し新築したいと考えております。2階建で耐震を重視した住宅を建てたいと思います。一般的に木造・鉄骨・プレハブetc、どのような構造体が安心出来るのでしょうか。
回答
<はじめに: この回答はご相談のあった1998年11月に
すでにご相談者あて回答したものですが、
当相談コーナーのシステム改善の都合上、
再度編集して掲示しております。ご了承ください。>
こんにちは YF さん 遠くシンガポールからメールありがとうございます。
都心でのかなり大きな敷地なのでビックリしています。
耐震を重視した2階建の住宅の構造体についてのご質問にお応えします。
正確にお応えするとすれば、「耐震重視の住宅はどの構造体を選ばれても同じ」です。
大切なことは「構造体」にあるのではなく、住宅に精通した住宅設計の実績が多い独立した建築設計事務所が設計し、監理することと、同時に設計事務所が作成する設計図面に従って正確に施工及び管理をする建設会社を選択することなのです。この原則を無視すれば安心はどこにもありません。(少々脅かしているように受け取られるかもしれませんが事実です。)
ハウスメーカーや建設会社(工務店や大工さんを含む)に信頼を置き、すべてを任せてしまう客様がいらっしゃいますが、建築設計事務所に任せるならともかく、建築業界の実態からすれば、前2者に任せきることはお勧めいたしません。総務、営業、建築、設計、施工、管理、クレームなどにセクション分化されたハウスメーカーや建設企業は、もはや業務分担範囲の中でだけで仕事をするようになり、同じ会社でありながら各セクション間での連携や申し送りなどすら行われていない例が今までに多々ありました。
つまり、お客様の要望を初回の面談から竣工引き渡しおよびアフターメンテナンスまで一貫してまとめ続ける建築の専門家と施工のプロ集団が「しっかりした住宅」を造れるのです。
木造であっても100年を生きる住宅は存在します。鉄骨であっても10年も生きられない住宅も存在します。その逆も当然あります。それらは、構造体なのではなく、「つくりかた」の証明なのだと思います。
確かにお客様にとっては、ライフスタイルをはじめ、将来設計も加味した上で住まいづくりに着手する中で、予算のこともあり、耐震性など耐久性等の性能も大切な与条件として不明・不安は多々生じます。それらを総合して実現する相談相手がいるとしたら・・・、お客様にとって最善の住宅を提供できる「仕掛人」がいるとしたら・・・。
それが「耐震を重視した2階建の住宅の構造体について」のご質問への正確な答えです。