<はじめに: この回答はご相談のあった1998年9月に
すでにご相談者あて回答したものですが、
当相談コーナーのシステム改善の都合上、
再度編集して掲示しております。ご了承ください。>
こんにちは K さん メールありがとうございます。
奈良の方でしたか。奈良の大和高田近くの広陵町には家内の姉がおりますのでたまに出かけます。
このところ関西方面の方々からいろいろとご質問が多くなりました。
さてご質問の湿気の件ですが、この湿気は「地中」「コンクリート中」「室内の空気中」のすべてに存在します。
現状工法ではどこでも、一般的にはこれらをビニールのようなもので覆うことで下から湿気が上がってくることを防いでいます。
しかしながら、私は湿気の逃げ場を作らないこうした工法に疑問を抱きました。
わが家の地下室は1982年に完成しましたが、未だ、除湿機は夏冬関係なく稼働中です。
これは地下室ゆえの宿命と諦めてお付き合いを考えてください。
コンクリート自体、セメントと砂を水でこねたものですからこの水分の放出は当然のことなのです。
コンクリートは日々この水分を発散しながら強度を増しつ続けると言われていて、
完全乾燥するまでには100年以上かかると言う話を聞いたことがあります。
ドライエリアがあった方が新鮮空気が入るような気がしてよさそうにも思えますが、
窓を開けて自然換気を期待しても思うように空気は流れません。
また、ドライエリアに入ってくる雨や雪や埃やごみ(枯れ葉が多い)はその処理に苦慮します。問題なのはいずれの工法を選んでも「逃げ場」を用意することです。
それが健康的な地下室を造るヒントです。地下室は大きければ大きいほどコストダウンになることになります。
今回の大手ツーバイフォーメーカーにつきましては住宅展示場は持たずに「中級~高級分譲地を開発し、同住宅」を全国各地で建築、展開しています。
残念ながら、規格型の建築ではないので展示建物は持たないそうです。
首都圏であれ、郊外であれ、一軒一軒間取りが違うからです。
逆に言えば、この分譲住宅がモデルハウスみたいなものですが・・・。
工法は何でもOKです。
一度、間取りなどもご相談いただくのも一考かと思います。