嘘がつけない技術
内壁・外壁とも鉄筋コンクリートの住宅は実にシャープだがスキがない。
一発勝負といえるコンクリート打ち放しは意匠デザインと構造設計と設備設計と工事会社のすべての技量が問われる。
本来のコンクリート打ち放し仕上げとはこの写真のようなコンクリート表面の光の反射がある仕上げが正真正銘といえる。
一般的には、コンクリート打設後にジャンカや豆板や気泡などが表出してしまうことが多く、工事会社はそうした欠点を見せないようにモルタル補修してしまう。
モルタル補修すると艶はもちろん無くなるので最終的にはそのモルタルの上に透明の塗膜保護を施すこととなる。
それはコンクリート打ち放し仕上げとは言わず、コンクリート打ち放し補修仕上げである。
また、大手ゼネコンから一般のゼネコンまで当然のように、RC躯体打ち放し工事の見積りの中に「打ち放し補修費」が計上されていることがほとんどで、発注者はこうした補修費や塗装費用を支払うことがさも当然とされている。