この空間は1985年に竣工した東京都「日野・万願寺の家」のリビングルームです。
1階の床を掘り込んで視線を下げることで囲われている意識を持たせ、安心感をもたらしています。
中央には薪ストーブ(フランクリンストーブ)が配置され、暖を採ることができます。
サイドには光庭を設け、リビングルームに広がりを与えていると同時に、隣接する浴室やダイニングルームに採光しています。
壁には漆喰を使い、床はナラ無垢フローリング(掘り込みフロアにはコルクタイル)を、洋室ながら庭へ展開するコーナーサッシには障子を配し、かつ天井照明にも障子の組子照明を配しています。
家具はホルスリビングソファ(2P)+サイドテーブル(家具造作)を4セットに家具階段をレイアウトしています。
すでに33年の月日を経過していますが、和洋折衷でのデザインはまだまだ新鮮でほとんど古さを感じさせていません。
デザインとは建物の中で生きる私たちに常に安らぎを安心と安全を与え続けてくれています。