「戸倉台地・縦空間の家(両親と住む二世帯住宅)」 【地下室付】
地下RC造1階、地上在来木造2階建ての1.5世帯専用住宅。
建坪12坪で二世帯とした狭小住宅。
地階は共用のマルチルームとご主人の書斎、2室にドライエリアが面している。
1階に親世帯の個室と寝室で2部屋を取り、玄関・洗面脱衣室・浴室・トイレ・階段室等も設けている。
2階には共用のリビングダイニングとキッチン、子世帯の寝室、トイレ等を設けている。
収納は小屋裏収納に加えて、限りあるスペースの中でできるだけ収納量を取れるように配慮した。
(小杉 卓)
建物断面 (地下室をクリックすると地下室ページがご覧いただけます)
外観
屋根は高度地区斜線制限をクリアする範囲で建物容積をできるだけ取れるように急勾配な片流れ屋根
採用した。急勾配な屋根にすることによって小屋裏収納面積を多く取ることができる。
バルコニーは建築面積の関係上、グレーチングの床としている。建築面積に算入されないため奥行き
を十分に取ることができる。
2階リビングダイニングキッチン
・写真左:リビングダイニングは天井を勾配天井としている。最も高い所で4m程度の高さがあり、小窓や
高窓を設けることで採光や自然換気に配慮しつつ、開放的な空間とした。
・写真右:キッチンはリビングダイニングに面している。吊戸棚下の大きい開口からリビングダイニングを
見ることができる。収納量に配慮し、システムキッチンの収納に加えて造作収納やカウンター
を設けた。バルコニーに出ることができる勝手口も設けている。
2階廊下兼収納スペース
・写真左:高度地区斜線制限をクリアするため2階部分では一部天井の低い部分ができる。その部分を
利用して壁一面に造作収納を設けた。
・写真右:造作収納を設けた一部には小さな洗面化粧台も設けている。写真中央はトイレの扉で階段上部
に設けている。階段の昇降に支障が無い範囲で空間をより有郊利用するための配慮。
1階和室
・親世帯の寝室として利用される。1階ではこの他に親世帯の個室を1室設けている。
小屋裏収納
・写真左:小屋裏収納内からはリビングダイニングをのぞくことができるようにした。
・写真右:小屋裏収納内部。小屋裏収納内の窓とリビングダイニングに面した開口により、採光と自然
換気に配慮した。